1950年代にアメリカのマイナーブランドが製造したフレームをベースに、リムラインを極限まで細く仕上げたモデル。外径と内径を異なるラインで描くことで独自のバランスを追求し、柔らかさとシャープさが共存する普遍的な玉型が完成。
合口幅を5mmに設定し、先端に向かって広がる形状をしたオリジナルテンプルと合わさることで、静かながら存在感のある佇まいとなっています。
デザイナーが愛用するビンテージデニムのカラーを表現したVintge Indigo。濃紺のアセテート生地にcopperリベットを合わせており、Copperは最も経年変化が早いため、風合いの変化をより楽しむことができます。
ブリッジは、「山出し」と呼ばれる治具を用いて生地を曲げる製法によって形を出した後、刃物で削りを入れフラットな面を作っています。通常工程では、カーブした曲線的な形状となりますが、フラットな形状を作ることで光が反射してフロントに表情を出すことができます。
リムはフロントカットをしたのち、1点1点刃物で削りを入れ、ややチューブ状の形状に。この手作業により、リムに柔らかい表情が生まれ、直線的なブリッジと合わさることで直線美と曲線美を様々な方向から見ることができるようにデザインされています。
フロント側からテンプル先に向かって断面が甲丸から角が立った造形に変化していくようにデザインされた特徴的なテンプルは、「放電」と呼ばれる金型を使った製造方法を用いて作られています。この製法は派手なデザインを作る際に用いられますが、金型を使いながらもあえてプリミティブな形状にすることでブランドの哲学でもある普遍的なディティールを表現。
フロント側から先に向かって5mm~8.5mmに形状が広がりながら、通常より長い148mmのテンプル設計にすることで、フロントに負荷がかかりやすい眼鏡構造において、後ろに重心が置かれるように設計されています。接地面が広く心地よいホールド感と、調整可能な太さに抑えることで、デザイン性と機能性を両立させています。
ブランドが独自で考案した「Reverse hold」構造を用いたオリジナルクリングスは、1950年代ごろ誕生した通称「抱き蝶」とよばれる抱き込み式のパッド構造を改良したもの。一般的なクリングスでは「ボックス型」と呼ばれるネジ留めの構造が主流ですが、ネジが緩み、外れるという事象がしばし発生します。抱き蝶はクラシックなディティールながら、ネジを用いないため見た目もシンプルで美しいディティールです。
Reverse hold構造では、眼鏡の着脱の際にパッドに加わる力の力学的な観点から、抗力が働くように設計されたもので、これにより従来の抱き蝶に比べ抱き込みの緩みが起きにくく、パッドが外れにくいという利点があります。
さらには、通常「スネーク」と呼ばれる調整における作用点の役割を担う箇所をなくし、独自の形状にしています。この形状は作用点を2か所持つことができ、鼻幅に合わせた広さの調整、鼻筋への接地面の調整を分散して行うことが可能。この形状により、フロント側から眼鏡を見たときの美しさを保つことができるのも特徴です。
カシメ飾りに使用する金属パーツに合わせて、丁番、チタンノーズパッド、ブランドロゴまでを同じカラーに仕上げています。アセテート生地と金属のカラーリングによる多彩な組み合わせはMAINの魅力のひとつ。
ビンテージデニムやツールバックの補強パーツとして用いられ、抗菌効果があるとされている銅は、美しいローズゴールドの色合いから、カッパー色に経年変化します。シルバー925や真鍮に比べて変化が最も早く、風合いと色合いの変化を最も楽しむことができます。
ニュートラルなサンドカラーのオリジナルケースはラフアウトとスエードの中間のような質感の革を使用。ケースメーカーが所有していたヴィンテージの型を用いてオリジナルサイズにアップデートしています。
時代に左右されない普遍的なデザインをベースに、機能性と素材の美しさを追求したアイウェアです。